花粉症。免疫療法の費用ってどのくらい?
辛い花粉症の季節が到来します!
今からできる花粉症対策って?
花粉症の免疫療法の費用や時期効果などをまとめてご紹介します!
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花粉症・早めの対策が重要!!
毎年、来春の花粉飛散量予測が話題になりますが、
気になっている人が多いのではないでしょうか?
花粉症は国民病といっても良いほど、多くの人を辛い症状で悩ませています!
2008年に行われたアンケートでは、
全国民の26.5%つまり
およそ4人に1人がスギ花粉症に悩まされているというデータもありました!
そんな多くの人を悩ます花粉症ですが、花粉症根治も期待できる免疫療法
という治療があるのをご存知ですか?
毎年、必ず花粉症に苦しむ多くの人には辛い季節がやってきます。
これまでの花粉症の治療は、
症状を抑える内服薬や点眼薬・点鼻薬といった対症療法が中心でした。
しかし、最近、花粉症の治療で注目を集めているのは、
花粉症の中でも最も患者数が多いと言われている〈スギ花粉症〉の根治も期待出来る治療法、
「舌下免疫療法」です。
舌下免疫療法は花粉の〈アレルゲン〉を異物と感じない体質に徐々に変えることで、
アレルギー反応を抑えるという花粉症の治療です。
2014年に保険適応になったスギ花粉症の舌下免疫療法は、
注射に代わる新しい治療法だそうです!!
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花粉症・免疫療法とは?効果は?
花粉症は鼻水や目のかゆみだけでなく、
花粉症の症状に伴ったイライラや疲労、睡眠不足など
日常生活に大きな支障をきたす辛い病気!
花粉症の中でもスギ花粉症は、多くの人が発症している国民病とも言われていますね。
今回は、2014年10月から始まった
スギ花粉症の新しい治療法「舌下免疫療法」をご紹介していきます!
まず、花粉症の免疫療法のやり方は、
次のような流れで行われるそうです。
*舌の下にパンくずを置く
*パンくずに花粉エキスを垂らす
*舌の下にパンくずを置いたまま2分待つ
*2分経ったらパンくずを吐き出す(もしくは飲み込む)
花粉症の舌下免疫療法はこうした一連の流れを、毎日1回ずつ行うそうです。
花粉症の舌下免疫療法の治療開始時期は
スギ花粉が飛ばない6~12月だそうです。
花粉症の舌下免疫療法は
体に安全な低量の〈医療用スギ花粉抽出物〉を体内に入れ、
体の反応を見ながら、ゆっくりと量を増やして慣らしていくのです。
最初の2週間で量を増やし、
3週目からは同量の薬を毎日、服用するようになります
1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、
それ以降は毎日自宅で行うことができるそうです!
治療開始後に副作用が無いことが確認出来れば、
月1回の通院になるそう。
花粉症の舌下免疫療法の気になる効果は?
「舌下免疫療法」は根本的な予防療法ですが、
誰でも根治するわけではないそうです。
有効率は70~80%と考えられています。
症状がほぼ消失が20~30%、一部消失が50%程度と言われているそうです。
この治療法の注意点としては、
治療を始めたら、数年間続ける必要があること。
そして長い期間かけて少しずつ、免疫を変え、体質を改善する治療だということです。
3年以上続けた場合、治療効果は長く持続することが分かっているそうです。
また、治療の初年度より2年目、3年目…と効果が高くなっていきます。
体の免疫能が高まるからだと考えられているそうです。
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花粉症・免疫療法。費用や時期は?
花粉症に効果的と言われている免疫療法ですが、
春など花粉が多く飛んでいる季節には治療を開始出来ないそうです。
花粉症の免疫療法の治療開始時に、
天然の花粉を一緒に取り込んでしまうことで、
副作用が起きやすくなる可能性があるのだそう!
そして、花粉症の舌下免疫療法を始める前には、
必ずスギ花粉症を調べるアレルギー検査を病院で受けなければなりません。
ただ、自身のスギ花粉症と証明できる検査結果やデータがある場合は、
初診から舌下免疫療法による治療を始めることが出来る場合があるそうですので
詳しくは受診の際にかかりつけ医までご相談ください。
スギ花粉症のアレルギー検査費用は5,000~6,000円かかります。
花粉症の免疫療法の費用ですが、
来院頻度は病院や人によって異なりますが
免疫療法の治療開始後すぐは2週間に1回、
その後は月に1回の通院の場合が多いようなので、
治療を始めた月を除けば、
花粉症の免疫療法の費用はひと月あたり2,000~3,000円かかるようです。
また、花粉症の免疫療法の効果が現れるまでに2~3か月かかるとされていますので、
治療は、遅くとも11月中には開始すべきでしょう。
花粉症の免疫療法は、3年前に保険適用となったので、
治療にかかる費用は、
月1回の診察費+薬剤費で約2000円、
年間約24000円程度をひとつの目安にしてください!
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花粉症・舌下免疫療法。治療できる人、できない人。
花粉症の免疫療法は12歳未満には保険適用されないそうです。
花粉症の舌下免疫療法を受けることが出来るのは、
*年齢が12歳以上
*スギ花粉症であること
また、花粉症の舌下免疫療法を行うときに注意するべき人は、
*アレルギー疾患の治療(対症療法、減感作療法)で、アレルギー症状を経験したことがある
*妊娠中、授乳中の方
*口内を手術したばかり、口内に傷や炎症がある方
*高齢者の方
*他に薬を服用している方(全身作用のステロイドは厳禁)
*スギ花粉以外にアレルゲンをお持ちの方
*気管支喘息を患っている方
*心疾患や肺疾患、高血圧の方
そして、花粉症の免疫療法を受けられない人もまとめました!
以下の条件にあてはまる人は、
舌下免疫療法を受けることが出来ないそうです。
*年齢が11歳以下
*重度の気管支喘息持ちの方
*スギ花粉症ではない
舌下免疫療法の期待される効果は、花粉症の症状の緩和や改善です。
花粉症のつらいくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみや涙目などの症状が
軽くなったり、悩まされないようになると本当に嬉しいですよね!
また、今まで使用していた花粉症の薬(アレルギー治療薬)も、
服用する量や回数を減らすことが出来るそう!!
花粉症の免疫療法を受けてもすぐに効果が出るわけではないので、
もちろん、花粉症の症状の改善がみられるまでは、
マスク着用など基本的な花粉症対策もしていきましょうね!
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花粉症・免疫療法の副作用って?
花粉症の治療である免疫療法で
花粉症の症状の改善が期待できるのは、
2年間免疫療法で治療した患者のうちの約7割というデータがあるそう。
そんな、花粉症の舌下免疫療法の副作用はあるのでしょうか?
花粉症の免疫治療での副作用は、以下の局所的な症状が言われています!
*口の中の腫れやかゆみ(口内炎、口腔内腫脹)
*舌の下の腫れやかゆみ(舌下腫脹)
*唇の腫れやかゆみ(口唇腫脹)
*のどのかゆみ(咽喉頭そう痒感)
*耳のかゆみ
*下痢、おう吐、腹痛などお腹まわりの症状
花粉症の免疫療法中に、これらの症状が出た場合は、
すぐに医療機関を受診し専門の医師に相談をしてくださいね!
そして、医師の判断で、治療の継続や中断をしてもらいましょう!!
また、花粉症の免疫療法には
まれにアナフィラキシーと呼ばれる重度の副作用が起こる可能性もあります。
この重度の副作用は
国内では今のところ発症例は見られていないそうで
世界でも死亡例は報告されていないそうです。
重度の副作用・アナフィラキシーとは主に以下のような症状が表れるそうです!
*全身にわたる皮膚のかゆみ、じんましん(皮膚の症状)
*意識の混濁(神経の症状)
*呼吸困難、チアノーゼ(呼吸器の症状)
*不整脈、頻脈、血圧の低下(循環器の症状)
*ひどい吐き気、おう吐、下痢(消化器の症状)
これらの症状が表れた際は、
直ちに救急車を呼ぶなどして、一刻も早く医療機関を受診して下さい!!
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花粉症・免疫療法。新たな治療?花粉米って?
食べると花粉症が治る米があるの??
最近の花粉症対策では
なんと、米を食べるだけで〈スギ花粉症〉を治すという
「花粉米」の研究されているそうです!!
この最新の花粉症対策である花粉米は、
先に紹介した花粉症の「舌下免疫療法」と同じ考え方のようです。
要は、スギ花粉の〈アレルゲン〉を、
舌下からではなく、口から摂取するというわけ。
人間の体の免疫システムで、
全身のリンパ球の60%以上が腸管に集中しているそうで、
抗体全体の60%が腸管で作られているのだそう。
ということは、腸管が、
スギ花粉を異物と認識しなくなれば、アレルギー反応が抑制できる!ということのようです。
しかし、食べ物は、腸に届く前に胃でほとんど消化されてしまいます。
しかし、口から食べても胃で消化されずに、
腸まで届くことができる食べ物が発見されたのです!
それがみなさんが日常食べている、あの米!
米には、胃で消化されずに腸まで届くたんぱく質が含まれていたそうです。
そして、花粉症対策として研究されている「花粉米」とは、
スギ花粉の〈アレルゲン〉成分を改変し、
安全性を高めたたんぱく質を、
遺伝子組換えで米に蓄積させたものなのだそう。
花粉症の人が「花粉米」を食べれば、有効成分は腸に直接届くことに。
しかも、1回の「花粉米」の摂取で投与される有効成分の量は、
「舌下免疫療法」の何と約1万倍とも言われています!
マウスに「花粉米」を食べさせる実験では、
花粉症を引き起こす抗体を70%減らす効果があることが確認されたそうです!
副作用の心配も今のところほとんど報告されていないようなので
花粉症対策としての米、実用化が楽しみですね〜。
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まとめ
花粉症。免疫療法の費用ってどのくらい?
今回は花粉症の免疫療法の費用等について書いて来ました!
花粉症はとても辛い症状が長く続きますので
免疫療法の費用などをチェックして
早めの花粉症対策をしていきたいですね!
先に紹介した「花粉米」ですが、
厚生労働省が「医薬品に該当する」との最終判断を示したそうで、
花粉米の実用化に当たっては、医薬品としての承認を得なければならないそうです。
現在は、2020年の実用化を目指しているということです。
花粉症の様々な治療法が開発されていって花粉症で悩む人が減ること願っています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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